神刀流とは SHNTO-RYU


神刀流とは、開祖である日比野雷風正吉が明治中期に興した抜刀術と剣舞の流派です。

神刀流【Shinto-Ryu】とは日本は神の国で在り、日本刀は神の国の刀である。

己の心の中に神はあり刀を持って心技体、根本精神の向上を計り己の心の錬磨に努めるものとする。

ここに神刀流の【流名の由来】があります。

神刀流剣武道は、開祖が武道の精神性なくしてあり得ないとの考えから
「剣舞」ではなく「剣武」と称しております。
開祖は、現在行われている詩吟に合わせて舞う形式を確立した人物として知られております。
開祖は、まだ幼いときに、薩摩藩の刀匠であった父と江戸に上り、そこで北辰一刀流を学びました。
明治になってから浅山一伝流を学び、撃剣興行を行い剣術や剣武を披露して生計を立てました。
1889年(明治22年)、神刀流抜刀術を興し、翌1890年(明治23年)には神刀流剣武術を興し、
神刀流を抜刀術、剣武術の二術からなる流派にし、剣舞に関する著書も多数著しました。


剣武 Kenbu

日本において吟詠の伴奏と共に日本刀を抜いて演武する「剣舞」の型を系統的にまとめ上げ、

明治23年に世に発表したのが神刀流開祖日比野雷風(以下雷風と表記する)であり、近代剣舞

の祖と言われています。

神刀流においては日本古来の剣術、居合を基本とし、さらには柔術、空手に舞踊の「舞」の

要素を取り入れ、芸術的色彩を加えて完成したのが神刀流剣舞術であります。

従って演武の一挙手一投足にも武道の基本的要素が加味されています。

演武に当たり、吟詩を理解し、それに気迫と気品と風格を表現すべく神刀流一門は日々精進を

重ねています。なお、神刀流においては明治23年に神刀流「剣舞」術として世に発表しましたが、

明治39年に神刀流「剣武」術と表記を改め現在に至っています。


居合 iai

刀を鞘に納めたままで居合った形から対敵動作に入る術で、実際に戦いを想定した稽古を行います。

いついかなる時敵に出会っても刀を鞘から抜くと同時に相手を斬激し、素早く鞘に納め次に備える

ところにあります。

そのため実戦を想定で稽古し、座り技・立ち技を稽古します。

居合道の真髄を追求するために競技居合をしています。
居合道は、その修行の中で「心剣」即ち「活人剣」の錬磨を心掛け、気迫と風格に満ちた人格形成を 目指しています。

現代の居合道も修行に従って心身を練磨し優れた人間形成を目指すことを目的としています。


居合抜刀術 iaibattoujyutu

神刀流居合道の型を用いて巻藁(最近は畳表を巻いたものを使用する事が多い)を真剣で斬る技を稽古します。

実際に「斬る」という修行の中で居合道の場合と同じように「心剣」即ち「活人剣」の錬磨を目指すことにより

前述したように気迫と風格のある人格形成を目指していきます。


日比野雷風語録 hibinoraifugoroku

1)飢ゆるも空腹を訴ふ可からず
2)痛くも苦貌を偽さず

3)憂ふるも愁容を見はさず
4)憤ふるも怒態を偽さず
5)事態に狼狽せず
6)金銭に憾わず
7)酒食に溺れず
8)正を執って曲がらず
9)義を守りて傲ず
10)量は広きと海の如く
11)志は高くと山の如く
12)節は堅きと石の如く
13)心の清きこと玉の如く
14)道を重んずるや先哲の如く


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